世界乾デーとは
2004年、International Federation of Psoriasis Associations(IFPA)は全世界の乾癬患者さんのための日として、毎年10月29日を「世界乾癬デー(World Psoriasis Day)」としました。
世界乾癬デーは、第67回世界保健総会で採択された決議「乾癬」(英語の文書です)の中でも「乾癬という病気の認知度向上のために、特に多くの国々で毎年10月29日に行われている活動を通じた取り組みを認識し」と明記されています。
世界乾癬デーの目的は4つ:
世界乾癬デーには毎年ユニークなテーマやメッセージが設定されます。
INSPIRE JAPAN WPDとして活動を始めた2017年からの世界乾癬デーのテーマとメッセージを紹介します。
2024年のテーマは「Family」、キーメッセージは「患者さんの数だけある乾癬と家族のカタチ」です。乾癬は、患者本人はもとより、その家族にもさまざまな影響を及ぼします。ここで言う「家族」とは、患者と血縁関係や姻戚関係にある人だけでなく、患者のパートナーや介護者(ケアギバー)も含み、乾癬患者とともに生活することによって影響を受けている人々を「より広範囲な患者(The Greater Patient)」と定義します。
2023年のテーマは「Access For All」、キーメッセージは「Access For All~誰もが自分に合った治療につながれる社会へ」です。このテーマの背景にはIFPAが目指す「Universal Health Coverage;UHC」があります。UHCとは、すべての人が適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられることを意味し、すべての人が経済的な困難を伴うことなく保健医療サービスを享受することを目指しています。
2022年のテーマは「メンタルヘルス」、キーメッセージはUniting for Action – 乾癬とこころの健康について知ろう、考えよう」です。良好なこころの健康と幸福は医療の必須分野としてますます認識が高まっています。乾癬は人のこころの健康と幸福にとって深刻な負担となっていることが研究によって示されています。私たちは団結し、アクションを求めることで、ともに乾癬患者のこころの健康に変化をもたらすことができます。
2021年のテーマは「UNITED」、キーメッセージは「認め合おう、みんなの思いをひとつのパワーに!」です。この「UNITED」は、2019年の「CONNECTED」、2020年の「INFORMED」に続くテーマで、まさに世界乾癬デーの3年連続キャンペーンを”united”するものです。
2020年のテーマは「INFORMED」、キーメッセージは「PSORIASIS. Be Informed」です。このテーマとメッセージにはさまざまな意味がありますが、日本では「乾癬を知り、伝えよう!」というメッセージを発信しました。
2019年のテーマは「CONNECTED」、キーメッセージは「Let’s Get Connected」です。乾癬はさまざまな併存疾患と関連することを伝え、そして乾癬のある人が仲間とつながり、情報につながり、治療につながることをめざしました。
2018年のテーマは「PsoSeroius」、キーメッセージは「Treat Psoriasis Seriously」です。乾癬は私たちの生活に重大な影響を及ぼす深刻な病気であり、乾癬治療に真剣に取り組む必要性を強調したテーマとメッセージとなりました。
2017年のテーマは「PSORIASIS INSIDE OUT」、キーメッセージは「PSO ME」と「PSO MANY SIDES」です。乾癬にはさまざまな側面があり、そして乾癬とともに生きる私たちがいることを明らかにすることを目的にこのテーマとメッセージが設定されました。